こんにちわ、カガヤです
昆虫って、食べられます。生でイケる種類もあれば、ひと手間加えれば食べられる種類もあります。
けれどみなさん、昆虫、食べますか?おそらく「食べれる!」と言える人もいるでしょうが、「いやムリ」と首を横に振る人も多いでしょう。
そんなマジョリティに含まれないマイノリティな食通。現代日本の食文化では口にすることはほぼ無い食料……即ち昆虫食を好む人々がいるのも、また事実です。みなさんはそんな食通の人たちに対し、どんなことを思うでしょうか?
恐らくこう思うはずです、
「なんで昆虫、食えんの……?」と。
というわけで今回、そんな現代日本ではマイノリティに分類される食通さんの一人。井上咲楽さんについて、どうして彼女は昆虫を食べられるのか。その考えを徹底的に調べていきたいと思います。
管理人の意見や感想、そして今回は井上咲楽さんの生い立ちと推測も交えつつ書いていきたいと思いますので、同じような疑問を覚えた方は是非最後までご覧下さい!
※昆虫全般が苦手な方もいらっしゃると思うので、基本的に昆虫に関する画像はありません。見たい方用にリンクが貼ってありますので、ご注意下さい
井上咲楽
井上咲楽とは
ホリプロ所属。日本のコメンテータでありタレント、司会者。
Twitter、Instagramがヤベエと評判であり、自主的な意欲のある昆虫食。または昆虫を用いた料理について発信している。
実家は山。幼いころお父さまが山を切り拓き、自宅を建築。出来上がったのが小学1年の頃。それ以来イノシシが出るといわれる程の山の中で育つ。
恐らく何かの拍子で文明が崩壊した場合、彼女は確実に生き残れる側の人間でしょう。自然に対する適応力とスキルは相当なものだと思います。え?私ですか?私は十中八九死ぬ側です。竹林ならワンチャンあるかもしれませんが
そもそも昆虫食ってなに?
書いて字のごとくです。食べられる昆虫を指します。つまりはこういうこと。
※青字を押すとリンク先に飛びます。昆虫に苦手意識のある方には少しきついかもしれないので、閲覧は自己責任。及び自己判断でお願いします
閲覧はちょっと……という方向けに補足しますと、コンビニやスーパーで売っているグミや飴ちゃんなんかがありますね?まずはそれを思い浮かべて下さい。次にご自分に被害の出ないよう、可能な限りデフォルメした虫を思い浮かべて下さい。最後にグミや飴を外に出し、デフォルメした虫を代わりに突っ込んでください。それが昆虫食(マイルド)です。
なぜ、昆虫を食べられるのか
考えられる要因は三つ。井上咲楽さんの育った環境と、子ども時代の経験、そこから作られた彼女の認識です。順番に見ていきましょう
環境
始めの方で書いたように、井上咲楽さんのご実家はお父さまが切り拓いたという山中にあります。「イノシシが出るほど」というレベルですので、野生生物が元気に徘徊する程度には豊かなロケーションであることがわかります。つまり植物や動物は勿論のこと、昆虫も星の数ほどいたはずです。
山中のご実家で暮らし始めたのが小学1年の頃らしいので、井上咲楽さんは大体6~7歳。何にでも興味を持ち、受け入れてしまえる年齢ですね。
みなさんは同じような年頃、どんな環境にいましたか?テレビ、インターネット、植物、近所の犬や猫。そういったものは多々見かけれども、クモや幼虫、芋虫、ムカデ。蜂や蛹、コオロギといった生物を身近に感じたことは無かったのではないでしょうか?
勿論、「いや、普通に共生してたけど」と思う人もいると思いますが、「あんまり見かけなかったなあ」と思う人もいるでしょう。
書いている本人が言うのもなんですが、私の場合は前者です。家中に小さなクモのファミリーが時々姿を現すのですが、どこから入ってきているのか謎が尽きません。実害は出ていないので停戦状態です
それは何故か。考えるまでもありませんね。私たちの暮らすコンクリートジャングルがそういった生き物たちにとって、住みやすい環境ではないからです。
夏の宿敵である蚊や日常的に出現するコバエ。頻繁に目撃し、場合によっては潰す虫たちとは異なり、普見かけない昆虫類。クモや幼虫。蜂や蛹といった虫たちを、私たちは蚊やコバエのように潰すことが出来ません。むしろ人間の方が悲鳴を上げ、逃げるケースの方が圧倒的に多いです。
理由は人によって様々だと思いますが、多いのが怖い。気持ち悪い、といった嫌悪感や忌避感を抱くためだと思います。どうしてそう感じるのかというと、普段から見慣れていないから。つまり慣れていないからです。だから怖いと思うし、気持ち悪いと考えてしまうわけです。
では反対に、井上咲楽さんの暮らしていた場所はどうでしょうか。
コンクリートジャングルとは異なる山中ですから、虫たちにとっては大層過ごしやすい環境です。その分数や種類は豊富でしょうし、井上さんがご家族と生活する中、目撃することも圧倒的に多かったと思います。イコール、井上さんにとって昆虫は大して珍しくも無く、よく見かけるもの……慣れたものであったと考えられます。
多くの昆虫をよく見る環境だったからこそ、井上さんの昆虫に対する嫌悪感。または忌避感はずっと、私たちより薄いのではないでしょうか!
子ども時代の経験
小・中・高校……。義務教育と半ば義務教育のようなものになっている学生時代の経験って、案外馬鹿にはできないものです。その時の経験や体験が後々、蓋を開けてみたら大きな影響を与えていた!なんて経験、みなさんにもあるのではないでしょうか。
特に学校で行う「生活」「総合」「体験学習」「調理実習」といった体験系の科目は、学校のある土地柄が出やすい傾向にあります。田んぼが近場にあれば田植えをやりますし、川が近ければザリガニを釣ったりと、地域の特有さで経験するものも違います。
井上咲楽さんは高校時代、家庭科の授業で佃煮を作りました。作るというからには、恐らく調理実習だったのでしょう。
佃煮。美味しいですよね。海苔や昆布、ひじきやあさりなど、佃煮は種類が豊富な料理です。そして井上さんが調理実習で作ったのは、イナゴの佃煮。
イナゴはバッタの仲間。つまり昆虫です。
イナゴは古くから海産物の少ない山間部……つまり山付近で生活を営む人々を中心に、食用として食べられていました。長野、群馬、山形に福島、宮城県の一部がこれに該当します。
井上さんのご実家は栃木県。そしてご実家が山中である関係上、高校も同じく栃木県。家から自転車で通える距離の場所でした。イナゴを食用する地域に名前は上がっていませんが、栃木県は上記の山間部。そのうちの3つである、長野、群馬、福島に隣接した土地です。
自然災害の多い日本の歴史の中、隣の土地の知恵や文化。食べ物や料理が助け合いの中流れてきたとて、不思議ではありません。名前が上がるほど多くは無いだけであって、同じく隣接する山梨や埼玉にだってイナゴの佃煮が伝わっている可能性は十分あります。
当時学校に勤めていた家庭科の先生が福島や長野、群馬出身だったから、といった理由も考えられますが、ここで大事なのはイナゴの佃煮を作った。食べた、という点です。
井上さんは高校時代にイナゴは食べれる……バッタの仲間は食べれる、といったことを経験・体験しました。つまり昆虫=食べれる、といった図式がイナゴに関しては成り立ったわけですね。
調理実習で作ったものを食べずに捨てる、なんてことは学校の教育上やらないと思うので、恐らく井上さんは作ったイナゴの佃煮を食べたはずです。ちなみにイナゴですが歯ごたえは小エビ。佃煮にして食べると茶葉のような風味が広がるようです
出来上がった認識
井上さんが育ったのは山中にあるご実家。虫を日常的によく見る環境でした。そのため、コンクリートで囲まれて育った人よりも昆虫に対する嫌悪感、忌避感が薄いと考えられるわけです。加えて高校時代には家庭科の授業でイナゴの佃煮を作り、食べた経験があります。
この時点で井上さんの認識は虫=食べれない。ではなく、虫=一部(イナゴ)なら食べられる、といった状態です。
ここから更に
虫=わりと何でも食べられる。しかも美味しい!という現状の認識になった最後の一押し。これが恐らく、長野県のロケで食べたという「ハチの子」だったと思われます。クリーミーなおいしさでびっくりした、とはご本人の言です。
ハチの子=蜂の子。漢字に直した方が分かりやすいですね。背筋が凍るようなブンブン音と共に飛び交う危険生物。その蜂の幼虫です。写真が見たい方はこちらをどうぞ。
※青字を押すとリンク先に飛びます。昆虫に苦手意識のある方には少しきついかもしれないので、閲覧は自己責任。及び自己判断でお願いします
その後、どんなご縁か立て続けに昆虫料理を食べる機会に恵まれ、そのことごとくが味覚的に美味しいものだったからでしょうか。
井上さんの認識は完全に
虫=一部(イナゴ)は食べられる、
から
虫=わりと何でも食べられる。しかも美味しい!
といった状態にランクアップしたものと思われます。
その後はみなさんもご存じの通り。昆虫食を食べることで有名な井上咲楽さんの現在に繋がるのだと思います。また、調理されたものと違い、パッケージに詰められた昆虫たちは大体素の姿のままです。
恐らく、昆虫食入門者にとって一番の難関である昆虫そのまんまの形状からくる若干の気持ち悪さなんかも、育った環境から井上さんはあまり感じなかったのではないでしょうか。というかむしろ、井上さんの中では牛や豚と同じ括りに昆虫がいると思われます。
理由としては
「カブトムシの頭は美味しくて体はあまり美味しくない」
「ムカデは漢方みたいな味がして好みじゃない」
「肉厚でジューシーなバッタは好き」
といったご本人の食レポから、私たちが「カルビよりホルモンが好き」「ヒレよりロースが好き」と感想を言う時と全く同じ雰囲気を感じたからです。
「なんで昆虫食えんの……?」とあなたが思うように、タコを食す文化の無い海外の方たちからすると、タコを茹でて醤油につけて食う日本人は総じて「なんでそんなモン食えんの……?」と全く同じ現象が起こっています
極論を言ってしまえばぶっちゃけ、弱肉強食で成り立っている自然界です。味覚や消化を抜きで考えれば、基本的に命あるものはなんでも食べられるようデザインされているんですよね。
まとめ
- 井上咲楽さんが昆虫を食べられる要因は3つ
- 1つ目は環境。実家が山の中。日常的に虫が近くにいたため、一般の人より虫に対する嫌悪感、忌避感が薄い。抵抗が無い
- 2つ目は経験。高校時代、家庭科の授業でイナゴの佃煮を作り、食べた経験がある。虫=食べられない、ではなく、虫=一部(イナゴ)は食べられる、といった図式が彼女の中で成り立つ
- 3つ目は認識。長野のロケで「ハチの子」を食べ、クリーミーなおいしさにびっくりする。虫=一部(イナゴ)美味しい、から虫=わりと何でも食べられる。しかも美味しい!と井上さんの中で認識される
- まんま素の形で入っている昆虫食に対する気持ち悪さも、虫に対する嫌悪感や忌避感の薄さからあまり問題にはならなかった
井上咲楽はどうして昆虫を食べられるのか。その考えを徹底調査!というわけで書いてきましたが、いかがだったでしょうか!
家が山中という自然豊かな環境から培った虫に対する嫌悪感、忌避感の薄さ。井上さんが高校で作り、食べたバッタの仲間……イナゴの佃煮。それらの経験を土台とし、井上さんの虫に対する認識は食べられない、ではなく、イナゴは食べられるといった状態へ。
そこから更に番組のロケで「ハチの子」を食べ、クリーミーなおいしさにびっくりし、その後立て続けに起きた昆虫料理を食べる機会を経て、昆虫でもイナゴは食べれる、といった認識から昆虫はわりとなんでも食べれるしおいしい!といった認識へ進化。
「カブトムシの頭は美味しくて体はあまり美味しくない」
「ムカデは漢方みたいな味がして好みじゃない」
「肉厚でジューシーなバッタは好き」
といった食レポから、井上さんの中で昆虫はもはや牛や豚と同じ括りになっていると推測できます。
それにしても濃かった。これからもこの独自路線を貫いていってほしいです
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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